用語集

本ガイドに出てくる通信・ネットワークに関する用語を中心に解説します。

アルファベット順

用語 解説
AES Advanced Encryption Standard の略。
WPA-PSK・WPA2-PSKで使用する暗号化方式の1つ。AESはTKIPやWEPと比べて、より解読しにくいものになっている。
AH Authentication Header (認証ヘッダ)の略。
機密性確保が必要とされないIPパケットに対し、送信元の認証と完全性を確保するためのIPsecで 使用するセキュリティプロトコル。AHは、ESPにはないパケット配送用のIPヘッダを保護できる。
ANY接続拒否 無線LAN端末からのANY接続(どの無線LANアクセスポイントにも接続できる特殊なSSID)を拒否する機能。
bps bit per second の略。
通信速度の単位。秒あたりに伝送されるビット数。
CHAP Challenge Handshake Authentication Protocol の略。 PPPで接続の際にユーザーを認証するために利用する認証用プロトコル。 PAPと異なり毎回パスワードを元に生成したビット列をネットワーク上でやり取りするため、安全性が高いという特徴がある。 RFC1994で仕様が公開されている。
DFS Dynamic Frequency Selection の略。
無線LANの通信が気象レーダー等に影響を与えないよう、無線LANアクセスポイント側が使用周波数帯を変更する機能。5GHz帯の無線LANが使用する周波数帯域の一部(IEEE802.11a W53/56)は、既存の各種レーダーが使用する周波数帯域と重複している。この帯域に対応するアクセスポイントは、レーダー等の干渉波を常にモニタし、検出次第、無線LAN通信を別のチャネルに切り替える。
DHCP Dynamic Host Configuration Protocol の略。
端末装置に対し、動的にIPアドレスやネットマスクなどのネットワーク構成情報を割り当てるための機能。(TCP/IPを使用する端末装置は、固有のIPアドレスを持つ必要がある。)
DHCPクライアント DHCPサーバによりIPアドレスを割り当てられるネットワーク機器などのこと。
DHCP
サーバ
DHCPを用いてIPアドレスなどの設定を配布・管理するネットワーク機器などのこと。
DLNA Digital Living Network Allianceの略。
家電、モバイル、およびパーソナルコンピュータ産業における異メーカー間の機器の相互接続を容易にするためのガイドラインを作ることを目的とした業界団体。
DMZ DeMilitarized Zone の略。
不正アクセスを防ぐファイアウォールの内側にあり、外部(WAN側)とも内部(LAN側)とも切り離された区域のこと。
DNS Domain Name System の略。
IPアドレスではなく、ドメイン名による伝送経路選択をする機能。
DNSサーバ ドメイン名とIPアドレスとの対応表を持っており、ドメイン名の問い合わせにIPアドレスを通知するサーバ。
ESP Encapsulating Security Payload (暗号ペイロード) の略。
IPパケットの機密性の確保と完全性の確保、および送信元の認証を行うためのIPsecで使用するセキュリティプロトコル。
IEEE802.11a 無線LANの規格の1つ。
5.2GHz、5.3GHz、5.6GHzの周波数を利用し、伝送速度は最大で54Mbps。
IEEE802.11b 無線LANの規格の1つ。
2.4GHzの周波数帯を利用し、伝送速度は最大で11Mbps。
IEEE802.11g 無線LANの規格の1つ。
2.4GHzの周波数帯を利用し、伝送速度は最大で54Mbps。
IEEE802.11n 無線LANの規格の1つ。
2.4GHz/5GHzの周波数帯を利用し、伝送速度は最大で300Mbps。
IEEE802.11ac 無線LANの規格の1つ。
5.2GHz、5.3GHz、5.6GHzの周波数を利用し、伝送速度は最大で1.3Gbps。
IP Internet Protocol の略。
異なるネットワークの間でパケットの転送を行うための取り決めを表す。
IPsec IP Security の略。
ホストごとにセキュリティを確保することを目的として、暗号化をIPプロトコルのレベルで行う。
IPアドレス インターネット接続などのTCP/IPを使ったネットワーク上で、コンピュータなどを識別するためのアドレス。32bitの値を持ち、8bitずつ10進法で表した数値を、ピリオドで区切って表現する。
(例:192.168.1.10)
IPマスカレード NAT(IPアドレス変換)機能の1つ。ポート番号を動的に割り当てることにより、1つのWAN側IPアドレスに対して複数のLAN側端末を接続することが可能となる機能。
LAN Local Area Networkの略。
1つの建物内などに、複数のパソコンやプリンタなどで構成される小規模なコンピュータネットワーク。
MACアドレス ネットワーク上で、機器の区別をするためにハードウェア(LANカードなど)につけられた固有のアドレス。利用者が、このアドレスの値を決めることはできない。
MACアドレス フィルタリング 無線LAN通信において通信が可能な端末をMACアドレスで指定し、通信を受けたくない無線LAN端末などからの通信を防ぐ機能。
ONU 光ファイバ通信で、パソコンなどの端末機器をネットワークに接続するために使用する終端装置。光ファイバを流れてきた信号を対応機器で使用できる信号に変換する機能を持つ。
PAP Password Authentication Protocol の略。
PPPリンクの接続を確立するときに認証するプロトコル。
RFC1334で仕様が公開されている。
パスワードによってユーザが偽装かどうか識別する。
PING 端末間の接続が正常に行えるかどうかを試験するプログラム。
PPP Point to Point Protocol の略。
遠隔地にある2台のコンピュータを接続するためのプロトコル。
アナログ回線やINSネット64回線などを使ってインターネットに接続するために使われる。
PPPoE Point to Point Protocol over Ethernet の略。
ADSLなどの常時接続型サービスで使用されるユーザ認証技術のこと。Ethernet上でダイヤルアップ接続(PPP接続)と同じように利用者の接続先ユーザ名や接続パスワードのチェックを行う。
PPTP Point to Point Tunneling Protocol の略。
インターネットを使ってVPNを実現するためのプロトコルの1つ。
PPTPでは、PPPをベースにして、データの暗号化、認証、リンクの確立などの機能を持たせている。
RSSI Received Signal Strength Indicationの略。
無線通信機器が受信する信号の強度を表す。
SIP Session Initiation Protocol の略。
ひかり電話などに用いられる通話制御プロトコルの1つ。
RFC3261で仕様が公開されている。
SPI Stateful Packet Inspection の略。
ルータ内を通過するデータを読み取り、内容を判断して動的に使用ポートを開放/閉鎖する機能。
TCP Transmission Control Protocol の略。
データの転送を制御するプロトコル。送信先に接続してデータ送信する。
受信側は受け取ったパケットの到達確認を行い、エラーを訂正する機能を持つので、信頼性の高い通信を実現できる。
TCP/IP Transmission Control Protocol/Internet Protocol の略。
インターネットやLANで一般的に使われているプロトコル。
TKIP Temporal Key Integrity Protocol の略。
WPA-PSK・WPA2-PSKで使用する暗号化方式の1つ。 TKIPは、WEPでも使用されているRC4という暗号化アルゴリズムを採用している。
UPnP Universal Plug and Play の略。
パソコンや周辺機器、AV機器、電話、家電製品などの機器をネットワークを通じて接続し、相互に機能を提供しあうための技術仕様のこと。
USB Universal Serial Busの略。
キーボードやマウス、モデムなどの周辺機器とパソコンを結ぶデータ伝送路の規格。
VDSL Very high-bit-rate Digital Subscriber LineまたはVery high-speed Digital Subscriber Lineの略。
電話回線を使用する高速データ通信で、利用者側は、すでに一般家庭に普及している電話回線を用意するだけでよいが、経路の一部に光ファイバを利用する。
VDSLモデム コンピュータをVDSL 回線に接続する際に必要になる信号変換機。
加入電話回線を通じて送られてくるVDSL 信号をEthernet の信号に変換したり、その逆を行い、VDSLモデムとコンピュータの間はEthernetLANで接続する。
VoIP Voice over Internet Protocol の略。
インターネットやイントラネットのようなIPネットワーク上で音声通話を実現する技術のことを指す。社内LANを使った内線電話やインターネット電話などに応用される。
VPN Virtual Private Network の略。
インターネットを経由するにもかかわらず、拠点間を相互接続し、安全な通信を可能にするセキュリティ技術によって構築された、仮想プライベートネットワークのこと。
WAN Wide Area Network の略。
地理的に離れた地点にあるパソコン同士を電話回線や専用回線で接続し、データをやりとりするネットワーク。
Webブラウザ Internet Explorer(R) などのホームページを見るためのアプリケーション。
WEP Wired Equivalent Privacy の略。
ユーザが指定した任意の文字列(WEPキー)を本商品と無線LAN端末に登録することによって、WEPキーが一致した場合のみ通信できるようになる。
WEPキー WEPで用いられる秘密の鍵。送信者と受信者は同じ鍵を登録したうえで通信を行う。
WMM 映像や音声のストリーミングデータを無線LANで効率良く伝送するためにWi-Fiアライアンスが標準化した規格。無線LANでの特定の通信に対して優先度を設定することで、ビデオや音声のデータが途切れないように帯域を確保できるようになっている。WMMでは、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)方式により優先制御が行われ、優先順位の高いほうから、音声、ビデオ、ベストエフォート、バックグラウンドの4つのカテゴリが定義されている。
通信サービスの品質(QoS)を高める規格IEEE802.11eに準拠。
WPA Wi-Fi Protected Accessの略。
通信暗号化方法「WEP」に置き換わる、より強固な暗号化方法。
WPA2 Wi-Fi Protected Access2 の略。
WPAの新バージョンで、AES暗号化に対応したWPAより強固な暗号化方法。
WPA-PSK / WPA2-PSK Wi-Fi Protected Access Pre-Shared Key/Wi-Fi Protected Access2 Pre-Shared Key の略。
WPA/WPA2の認証サーバを必要としないPre-Shared Keyを使用した認証方式。
WPA-PSK/WPA2-PSKには、AESやTKIPなどの暗号化がある。
100BASE-TX Ethernetの通信方式の1つ。
100Mbpsの伝送速度を持ち、ツイストペアケーブルを使用する。
1000BASE-T Ethernetの通信方式の1つ。
1Gbps (1000Mbps)の伝送速度を持ち、ツイストペアケーブルを使用する。

あいうえお順

あ行

用語 解説
イーサネット(Ethernet) LANの通信方式。10BASE-T、100BASE-TX 、1000BASE-Tなどの規格がある。
インフラストラクチャ通信 無線LAN端末から無線LANアクセスポイントを経由して行う無線LANの通信。
エコー・キャンセラ 自分側の音声が通話相手側の音声入力機器に拾われて反響やハウリングが起きるのを防止する機能。

か行

用語 解説
クライアント LANなどを構成するコンピュータの中で、主にサーバからの資源やサービス (ファイル/データベース/メール/プリンタなど)を受けるコンピュータ。
グローバルIPアドレス インターネット上の通信相手を特定するのに使用されるIPアドレスの種類の1つ。
このアドレスは、インターネット上で重複することは許されていない。
ゲートウェイ プロトコルの異なるLAN同士やLANとWANとを接続する装置。

さ行

用語 解説
サーバ LANなどを構成するコンピュータの中で、主にクライアントに資源やサービス (ファイル/データベース/メール/プリンタなど)を提供するコンピュータ。
インターネット上では、Webサーバがホームページを提供する。
サービス情報サイト フレッツサービスをご利用のお客様専用のサイト。
サブネット 大きなネットワークを複数の小さなネットワークに分割して管理する際の管理単位となる小さなネットワーク。IPアドレスは、所属するサブネットのアドレス(ネットワークアドレス)と、サブネット内での端末のアドレス(ホストアドレス)から構成されており、ネットワークアドレスが上位何ビットかをサブネットマスク(ネットマスク)で指定する。
自動設定 本商品が、電源投入時にひかり電話網に設置されている自動設定サーバから本商品の初期設定情報を取得し、初期設定する機能。
自動設定サーバ 本商品の初期設定情報を管理するひかり電話網に設置されたサーバ。
静的IPマスカレード IPマスカレード使用時に、設定したポート番号の動的な変換を行わないようにして、LAN側の端末を特定する機能。ネットワークゲームを行うときなどに使用する。
セッション コンピュータネットワークなどで確立された通信。

た行

用語 解説
チャネル 無線通信では、使用する周波数帯域を分割して、それぞれの帯域で異なる通信を行うことができる。
チャネルとは、その分割された個々の周波数帯域のこと。
複数の無線LANを狭いエリアで同時使用する場合は、それぞれに異なる周波数を割り当てないと、無線干渉が発生して、通信速度が遅くなる場合がある。
その場合、なるべく各チャネル同士の帯域が重ならないような使用を推奨する。
ドメイン 「領地」を意味し、ネットワーク関連では各ネットワークにおけるひとまとまりの管理単位。

は行

用語 解説
パスワード コンピュータ・システムの安全性や信頼性を維持するために利用される、数字や文字列による符号。
パスワードを設定する際は、名詞や単純な数字、文字は避け、文字、数字、記号を組み合わせて設定することや、定期的にパスワードを変更することが望ましい。
ひかり電話 NTT東日本/NTT西日本提供のIP電話サービス。
ファームウェア 本商品を動作させるためのソフトウェア。
ファイアウォール 外部からの不正なアクセスを防ぐためのシステム。
LANとインターネットの間で不正なアクセスの検出や遮断を実現している。
プライベートIPアドレス インターネットに直接接続しないLANで使用することができるIPアドレスのこと。
プライベートIPアドレスで直接インターネットに接続することはできない。
プロキシサーバ 各装置からプロトコルメッセージを受け取り、相手先に代理送信することにより装置間の通信を確立させるサーバ。
ブロック 各事業者のソフトウェアで使用する単位データサイズ。
プロトコル 通信規約。
システム(コンピュータやネットワーク)同士が正しく通信できるように するための約束ごと。
プロバイダ インターネットの接続サービスを提供している事業者。
ポートセパレート 暗号化方式を「WEP」または「なし」で設定している無線LAN端末から、本商品のWeb設定画面へのアクセスおよびLANに接続されている無線LAN端末へのアクセスを制限する機能。
ポート番号 TCP/IPにおいて、ユーザーやアプリケーションなどを識別するために利用する番号。

ま行

用語 解説
マルチキャスト ネットワーク内で、複数の相手を指定して同じデータを送信すること。
マルチセッション コンピュータネットワークなどで同時に複数確立された通信。
無線LANアクセスポイント 有線LANとインフラストラクチャ通信に設定した無線LAN端末との通信の中継や、無線LAN端末同士の通信の管理を行う。
無線ネットワーク名(SSID) SSIDはService Set Identifier の略
無線通信する端末を論理的にグループ分けするための識別子。単一の無線ネットワークの属する端末には、すべて同じ無線ネットワーク名(SSID)を設定して使用する。

ら行

用語 解説
らくらく無線スタート 無線LANアクセスポイントとゲーム機などとの無線LAN設定を電話機やパソコン、本商品のボタン操作で簡単に行うことができる機能。
ルータ 複数のネットワークを相互に接続し、データの転送先や経路を選択する装置。
ルーティング パケットを宛先に届けるための経路を選択する機能。

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