IPMATE 1400RD
販売終了
2001年6月 販売を終了させていただきました。
新感覚デザインに高機能を満載、オールインワン型ダイヤルアップルータ。
機能の説明
問い合わせが多い機能について説明します。内容はオンラインマニュアルの抜粋ですので、他機能については「オンラインマニュアル」を参照してください。
1. ProxyDNS
ProxyDNSを利用すると、LAN側からのDNS問い合わせに対して本装置が代理DNSサーバとして動作し、DNS情報(ドメイン名とIPアドレスの対応情報)の代理応答、代理問い合わせ、一時保存(キャッシュ)を行います。<ProxyDNSの動作>
LAN側からのDNS問い合わせがあると、本装置のDNSキャッシュテーブルを参照し、
- 該当するDNS情報がキャッシュされている場合は、その情報をLAN側の端末に回答します。
なお、キャッシュする時間は、キャッシュされていないときにインターネット上の指定のDNSサーバに問い合わせた応答の情報に含まれてきます。 - 該当するDNS情報がキャッシュされていない場合は、インターネット上の指定のDNSサーバに代理で問い合わせします。
インターネット上のDNSサーバからの回答で得たDNS情報を、LAN側の端末に送付し、同時に自装置のDNSキャッシュテーブルに登録します。
<ProxyDNS利用する場合の設定>
DNS問い合わせをするDNSサーバを指定しておく必要があります。
本装置では、次のような指定方法 (1) または (2) がご利用いただけます。
- DNSサーバアドレス手動設定
接続先ごとに特定のDNSサーバアドレスを指定しておく方法。
イントラネット上のDNSサーバも指定できます。
DNSサーバアドレスが手動設定されている場合は、手動設定のDNSサーバアドレス宛てのDNS問い合わせが優先されます。 - DNSサーバアドレス自動登録
インターネットプロバイダなどの接続先から、接続のたびにDNSサーバアドレスを自動取得する方法。
手動による設定がない場合にDNS問い合わせを行います。
DNSサーバアドレス自動取得機能を利用するためには、ProxyDNS機能も利用する設定になっている必要があります。
DNS問い合わせ発生時に回線接続中の接続先を使って行われます。
DNS問い合わせ時に回線接続していない場合、デフォルトDNSサーバの接続先を使って行います。
<インターネットプロバイダ接続の場合の注意事項>
DNSサーバアドレス情報、またはDNSサーバアドレス自動取得機能サポートの有無を問い合わせてください。
<補足:ProxyDNS機能を利用する場合のLAN側の端末のDNS設定>
LAN側の端末の設定のポイントは、次のとおりです。
- 問い合わせ先のDNSサーバが、本装置となるように設定する(設定操作につきましては、取扱説明書を参照してください)。
- DNSサーバアドレスを自動的に取得する
- ドメインルーティングを利用する
[回線接続先情報](ProxyDNS)
2. ルーティング
<ルーティングの優先度>パソコンとIPMATE1400RDの設定により異なります。
A: | パソコンがDNSの問合せを行い、IPMATE1400RDにDNSの設定がされている場合 |
B: | パソコンがDNSの問合せを行い、IPMATE1400RDにDNSの設定がされていない場合 |
C: | パソコンがDNSの問合せを行わない場合 |
- Aの場合のルーティングの優先度
ドメイン>送信元IPアドレス>ポート>スタティック>ダイナミック>デフォルトルート - B、Cの場合のルーティングの優先度
送信元IPアドレス>ポート>スタティック>ダイナミック>デフォルトルート
ルーティングテーブルに登録されていないネットワーク宛てのIPデータグラムを送信する接続先として、あらかじめデフォルトルートを指定しておきます。
IPデータグラム受信時に宛先ネットワークを割り出し、ルーティングテーブルを参照します。
該当するルート情報が登録されていない場合は回線の接続状態を確認して、
- 接続中の接続先がデフォルトルートとして利用できる場合は、その接続先を使用してデータ送信します。
- 接続中の接続先に、デフォルトルートとして利用できる接続先がない場合は、接続先情報の中でデフォルトルートとして利用できる接続先を使用してデータ送信します。
ただし、デフォルトルートとして指定してある接続先が接続中の場合は、そちらが優先となります。
3. アドレス変換(NAT)
インターネット利用時に、アドレス変換(NAT)機能を利用できます。プライベートなネットワークで利用しているIPアドレスとグローバルなネットワークで利用しているIPアドレスを変換して、プライベートなネットワークからもインターネットなどに接続できるようにします。
LAN側の端末にプライベートなIPアドレスを割り当ててNAT機能を利用することにより、IPアドレスの不足に対応できるほか、端末の増加などにも対応しやすくなります。
本装置では、NAT情報(プライベートアドレスとグローバルアドレスの対応情報)として、ポート情報も登録することにより、1つのグローバルアドレスを同時に複数端末で利用することが可能です。
プライベートネットワークからグローバルネットワークへのデータ送信時と、グローバルネットワークからプライベートネットワークへのデータ送信時に、送信元IPアドレスと宛先IPアドレスの変換(プライベートアドレス←→グローバルアドレス)を行います。
アドレス変換(NAT)は、NAT情報を利用して行います。
NAT情報は、あらかじめスタティック(静的)に登録しておくバインディングリストと、プライベートネットワークからのデータ送信のたびにダイナミック(動的)に生成していくNATキャッシュテーブルに管理されています。
<バインディングリスト>
あらかじめ、プライベートアドレスとグローバルアドレスの対応情報を登録しておく方法です。
この方法で登録されたNAT情報はアドレス割当て時間により削除されることはありません。
また、NATキャッシュテーブルが生成される前に、グローバルアドレスからのデータ受信があった場合にも対応できます。
NAT情報は、バインディングリストに最大32件まで登録できます。
<NATキャッシュテーブル>
プライベートネットワークからの送信のたびに、プライベートアドレスとグローバルアドレスを自動的に割り当てて、その割当て情報をNATキャッシュテーブルに登録していく方式です。
この方式で登録されたNAT情報は、長時間参照されないとNATキャッシュテーブルから削除されます。
<設定のポイント>
- プロバイダに接続する場合
アドレス変換を利用するので、設定画面の「回線接続先情報」→「アドレス変換を使用する」をチェックするを指定します。 - LAN間で接続する場合
LAN間接続で使用する場合は、アドレス変換を利用しないので、 設定画面の「回線接続先情報」→「アドレス変換を使用する」をチェックしないを指定します。